Firefoxの売りは、表示速度やMac / Windows / Linuxとマルチプラットフォームに対応している他に、アドオンを使った拡張性の高さでしょう。
でも、アドオンを大量に導入すると、肝心のFirefoxが重くなって快適じゃなくなってしまう。
そこで、用途でプロファイルを使い分けて、Firefoxの拡張性と使い勝手をキープします。
今回使ったのはFirefoxのバージョンは3.6のMac版で、2010年3月18日現在での最新版ですが、それ以前のバージョンでも、同様の作業でプロファイルを使い分けることができます。
その他の、LinuxやWindowsといったOSでも、同様にプロファイルを使い分けることができるようですが、 僕が普段使いしていないので割愛させていただきます(ググれば出てきますし)。
1.プロファイルを作成しましょう。
まず、Terminalを起動します。
多くのMac OS Xでは、「アプリケーション>ユーティリティ」に「ターミナル」とカタカナで書かれたアプリケーションになります。
ちなみに僕は、iTermというTerminalと同じ機能のソフトを使っています。
上記のiTermは、インタフェースが英語なので、日本語が良い方はiTerm日本語版を使ってください。好みの問題なので、iTermでもiTerm日本語版でもTerminalでも、どれでもかまいません。どれも同じことができます。
Terminalを起動したなら、次のコマンド(Terminalを使って何かをするときは、「コマンド」と言います)を入力して、Firefoxのプロファイルマネージャを起動しましょう。
/Applications/Firefox.app/Contents/MacOS/firefox-bin -P
簡単に解説しておくと、「/Applications/Firefox.app/Contents/MacOS/」にある、「firefox-bin」というアプリケーションを、「-P」というオプションで起動しなさい、とMacに命令(コマンド)している、というわけです。
なので、全然難しくはないです。
firefox-binなどは、人によって異なる場所にあることもあると思いますが、ここでは、Firefox 3.6をMacintosh HDのアプリケーションフォルダにインストールしてある、という仮定で進めます。
さて、 上記コマンドを実行すると、次のようなウィンドウが開きます。
これが、Firefox 3.6のプロファイルマネージャです。

青で選択されている、defaultというのが今のプロファイルです。
ここに、Webサイトの作成や開発で使う専用のプロファイルとして、新しく「webdev」というプロファイルを作成します。
ウィンドウ左側の、「新規プロファイルを作成」ボタンから、「webdev」というプロファイルを作成します。

この、defaultとwebdevというプロファイルは、それぞれまったく異なる設定とアドオン、そしてテーマファイルを適用するだけではなく、パスワードマネージャやCookieなども別々になるので、普段使いとしてのdefaultと、仕事用のwebdevとで、すでに完全に分けられた状態になっています。
もちろん、このままでも上で入力したコマンドを使って、例えば…
/Applications/Firefox.app/Contents/MacOS/firefox-bin -P webdev
のようにしてプロファイルを分けて使うことができるわけですが、それでは使い勝手が悪いし、Macっぽくないので、普通にFirefoxを起動したときはdefaultで起動して、さらに、Firefox webdevで起動するアプリケーションを作成します。
2.Firefox webdevで起動するアプリケーション(ランチャ)を作成する
先駆者さんがいるので、先駆者さんのご厚意に甘えます。
まず、[Mac OS X] シェルスクリプトとかの CUI アプリケーションを Mac OS X 方式の .app にする方法 [簡単 5 ステップ]から、「FirefoxProfileManager.app.zip」をダウンロードしてきます。
ダウンロードしてきたzipファイルを展開すると、FirefoxProfileManagerというアプリケーションがでてくるので、このファイルに細工をします。
アプリケーションを選択して、右クリックをします。
コンテキストメニューから、「パッケージの内容を表示」 を選択してください。
すると、Finderで上記アプリケーションの中身を開けます。
上記アプリケーションの「Contents > MacOS > core.sh」を編集します。
core.shの編集は、miとかCotEditorなどのエディタを使いましょう。
htmlとか、shとかのファイルを編集するときに、Mac OS X付属のテキストエディットはダメです。
core.shを開くと、内容がこんな感じになってます。
#!/bin/sh
/Applications/Firefox.app/Contents/MacOS/firefox -ProfileManager &
exit 0
これを、次のように変更します。
#!/bin/sh
/Applications/Firefox.app/Contents/MacOS/firefox-bin -P webdev &
exit 0
変更したなら、保存して、展開したときにできた、FirefoxProfileManagerというアプリケーションを実行してみてください。
defaultの、今まで使っていたFirefoxとは違う、インストールしたてのFirefoxが起動したはずです。
今の作業で、webdevプロファイルで起動するFirefoxのランチャができたことが確認できたので、起動しているFirefox(webdevプロファイル)を終了して、FirefoxProfileManagerというアプリケーション名を変更します。
どんな名前でも良いのですが、自分はFirefoxWebDevという名前にしました。
名前を変更したなら、アプリケーションフォルダにドラッグアンドドロップして、インストールして使いましょう。
プロファイルを増やしたければ、この1〜2番の作業を繰り返すだけです。
3.(おまけ)プロファイル毎にアイコンを変更しましょう
この3番は、やってもやらなくてもいいですが、自分はやってます。
まず、アイコンを見つけてきます。
もちろん、自分でアイコンをつくることもできるわけですが、面倒くさいここにも先駆者がいますので、それを使わせてもらいます。
検索エンジン(自分はGoogle)で、「firefox icon」あたりで検索しましょう。
できれば画像検索が良いです。気に入ったアイコンを見つけたら、それをダウンロードしてきます。とりあえず、Leo6247さんがつくった、Carbon Firefoxあたりを使います。黒でカッコイイし。
上のページを開いたら、左に「Download」とあるので、そこからダウンロードしましょう。
ダウンロードしてきたzipファイルを展開すると、いろんな画像ファイルがあります。
ここで使うのは、「Carbon Firefox.icns」というファイルです。
このファイルを、「icon.icns」という名前に変更します。
次に、2番でアプリケーションフォルダに入れた、FirefoxWebDevを、やはり「パッケージの内容を表示」します。
「Contents > Resources」に、「icon.icns」というファイルがあるので、上で名前を変更した、 「icon.icns(元の名前はCarbon Firefox.icns)」を、FirefoxWebDevの「icon.icns」に上書きしてください。
これで、FirefoxWebDevのアイコンが、Carbon Firefoxのものになりました。
1〜3で、Firefoxを便利に使えるようになったと思います。
ただ、ランチャにはURLやファイルをドラッグアンドドロップできないですし、複数のプロファイルでFirefoxを起動すると、DockにFirefoxが増えてしまいます。
どれがどのFirefoxかを覚えておくのだけが大変ですが、それ以外はなんてことはないです。
アドオンたっぷりの、重たいFirefoxを起動するよりはましかな…と思います。