映像品質の向上を最優先に考え、Canon EOS M / M2のMagicLantern RAW動画の撮影環境として良い感じのレンズや外部モニタ、ハンドル、ガンマイクなどをつけた結果、撮影環境と映像品質はわかりやすいレベルで向上しました。
しかし…なんとなく散歩ようなシチュエーションでは持ち運ぶのが面倒くさく、やり過ぎ。
むしろ、その大きさから不便さを感じるようになってしまいました。
カメラにしても山歩きにしても、あちらを立てればこちらが立たずになりやすい。
でも、そこがおもしろい。
そりゃ大口径で明るいレンズの方が綺麗な画が撮れる。モニタも大きい方が画づくりが楽。良いマイクの方が音も良い。ハンドルもあった方が、ウォークスルーや変な姿勢で撮るときに楽です。
でも、大きくてかさばると、気軽に持ち運ぶ気が起こらないわけです。
携帯性というとRX-100M6を持っていて、十分に満足。むしろスマートフォンでも十分なのです。
しかし、せっかくEOS M / M2がコンパクトで携帯性に優れ、RAW動画撮影できる環境なのだから、その長所を活かした環境が欲しいというわけです。
「レンズ以外は何もつけない」という選択肢もあるのですけれど、そもそも今使っているレンズの方がボディより大きい。カメラ内蔵のマイクは、音は録れるけど品質的に満足なものでない。むしろ、内蔵マイクは撮影後の整音に苦労する…
というわけで、コンパクトなレンズとマイクの組み合わせで機動性に振った、「スナップ写真のようにスナップ映像を撮影する環境」をコンセプトに構成をつくってみました。
必要なのはレンズとマイクのふたつ。
レンズの候補はサイズ優先。
そうなると、Canon EF-M22mm F2がとにかく薄くて最適。
SIGMA 56mm F1.4 DC DNも良いレンズで興味があるのですが、このサイズではEOS Mを買ったときについてきたEF-M18-55mmと変わらない。なので、EF-M22mm F2に決めました。
迷ったのがマイク。
候補はふたつ。
以前から知っていてネットでは使っている人が多いRODE VideoMicroと、発売から話題にもなったゼンハイザー MKE200です。
RODE VideoMicroがマイク、マウントシュー、ケーブル、ウィンドジャマーの4構成。
ゼンハイザー MKE200がマウントシュー一体型マイク、ケーブル、ウィンドジャマーの3構成。
ネットで調べたかぎり双方のマイナスポイントは、RODE VideoMicroがマイクとマウントシューがずれやすい、よく揺れるということ。ゼンハイザー MKE200はハムノイズが載る構成があるということ。
…これは難しい。簡便さ vs 品質。
マウントシューが一体ということもあって、MKE200の方が圧倒的に小さい。
一方のVideoMicroは定評がある。
…品質は求めたいけれど、サイズと使うときの簡便さを優先して、今回はMKE200を選択。
MKE200は、Manfrottoのシューティンググリップとしても使える小さな三脚とスマートフォンホルダーが付属したモバイルキットとのセットもあります。
自分はセットに含まれる三脚もホルダーもすでに持っています。
でも、出先で忘れたり壊したりしそうなので予備があっても良いし、マイクスタンドとしてもライトスタンドとしても使えること、そもそもマイク単体もセットもそんなに価格差がないので、セットを購入しました。
そんなコンセプトで完成した組み合わせの最小構成がこんな感じです。
小さい。軽い。画質も音もわりと良い。意外とよく出来た構成だと思います。
なにより、この構成ならそんなに高くない。
実際に屋外で撮影するには、このほかにNDフィルターとウィンドジャマーをつけ、さらに三脚も必要になるのでもう少しごつくなるとは思いますけれど、それでも十分に小さくて軽いです。
あれこれあってまだ撮影に行けてませんが、撮影に行くのが楽しみです。