ポーレックス コーヒーミルを家と外とで5〜6年ほど使ってきて、使い勝手や使い心地はかなり気に入っています。朝に飲む少量とタンブラーに入れるコーヒー豆を挽いたり、3〜4人分のコーヒー豆を挽くには良いのですが、300mlのコーヒーカップ1杯分だけを挽くには少し大きい。ここ2〜3年は、セールで安くなっていたときに手に入れた、ポーレックス コーヒーミル ミニと同じ容量で別のメーカーのコーヒーミルもあわせて使ってきました。
小さいサイズのコーヒーミルを使うことで、自分だけが飲む適量のコーヒー豆を適切なサイズ感で挽く目標は達成できます。刃もセラミックです。本体についた透明の窓からは、どのくらい挽いたか見ることもできて便利です。ポーレックス製にはないメリットです。
ただ一方で、挽き心地だけがどうしても納得いかないものでした。
ポーレックス製コーヒーミルを使った際に得ることのできる、心地いい最初から最後まで一定で途切れることなく伝わってくるコリコリという感触と音は、コーヒーを淹れる行為をルーチンから特別な体験へと変えてくれます。
セールで買ったものは、コーヒー豆を挽く際に時折ぎこちないというか、引っかかる感じがあるというか、個人的にはひとつひとつの所作から生じる体験に、残念さを感じていました。
これはあくまで、個人的にはこう感じた、こう感じている、ということです。コーヒー豆を挽くという目標を達成すればいい人には、こだわる点ではないかもしれません。まして、はじめてのコーヒーミルであれば、比較対象がないので気にすることもないかもしれません。
しかしながら、ポーレックス製のコーヒーミルでコーヒー豆を挽く体験に、コーヒーを淹れて飲むという行為に上質な体験を与えてくれると、少なくとも感じてしまったわけです。
挽き始めから最後の瞬間まで続く、コリコリとした感触と音がもたらしてくれる体験は、コーヒーを挽いて、淹れて、飲む一連の体験を、特別な時間に変えてくれていると感じてしまったわけです。
つまらないこだわり、些細なことと自分でも思っているのですが、もしもコーヒーを挽く体験に関心を持つ方がいらっしゃれば、ぜひポーレックス製コーヒーミルを薦めたいです。
豆を挽く粒度が細かくなったプロ向けと銘打ったモデルもあります。しかしこれは、行き過ぎた競争のひとつでしょう。
まずは、挽く量にあわせてポーレックス コーヒーミルIIやポーレックス コーヒーミル・II ミニを手にしてみてください。
最初のひとつは、払ってもいいと感じている金額と普段使いするご自宅用の容量で買うのがいいと思います。それから、普段挽く量にあわせて粒度にこだわりがあればプロを。小さいのがよければミニを買うのが良いのではないでしょうか。
なにもコーヒーを飲むためにそこまでと自分でも思うのですが、とてもいい体験なので、ぜひお試しあれ。