大仏山を歩いた後は、木造校舎から徒歩でも行ける距離にある喜多方ラーメン「赤れんが」でお昼を食べることにしました。
父親から聞いていて、「喜多方ラーメンでオススメは赤れんがだ!」と言っていたので、気になっていたのですが、なかなか行く機会がなかったので、大仏山を歩いたら、ぜひ食べに行こうと考えていたお店です。
このお店、店構えがまず独特。
こんな里山でこの見た目は、良い意味で、千と千尋の神隠しに登場するような店構えです。
そしてこの日は、そもそも歩きはじめた時点で200人台後半。
すでにたくさんの方が訪れたのでしょう。メニューはチャーシュー麺は売り切れ!
喜多方ラーメンの大・中・小。そしてライスでした。でも、店の前にあるこのホワイトボードが微笑ましくて、なんだか許せます。
父親曰く「おいしい」が何を指しているのかなぁ?と思いながら、喜多方ラーメンの中を注文。
たのむと箸休めなのか前菜なのか、ワカメの和え物が配膳されました。
なんだかこの流れ、山形とか秋田とか宮城県北で体験してて、北東北っぽくて良いなぁ、と感じたのですが、もしかしたら、道をずっと進むと、山形につながっていて、あちらの食文化の影響を受けているのかもしれません。
山を歩いているときに見た顔もいる中、少し待っていると、喜多方ラーメン登場。
すごくきれいなラーメンです。
香りもクセがなく、一口すすってみると、なんというか、なつかしい喜多方ラーメンの感じがします…なつかしいというより、一周回ってむしろこれが美味しい…。
朝食として食べても身体にこないような、重くもなく、だからといって軽いわけでもなく、良いあんばいの優しい出汁と油の旨み、そして喜多方ラーメンらしい中太の縮れ麺。
チャーシューも口の中でとろけるけど、しっかり肉の旨み。
ああ。そりゃ喜多方で朝ラー文化が花開きますよ。
もともと朝でも食べることのできるほど深くて良いあんばいのラーメンがあって、地域の人びとがそれを求めたというわけですね。
これは美味しい。
喜多方の市街地からは少し離れますが、まさしく喜多方ラーメンだし、その流れを守っているといっても言いすぎではないと思いました。
また食べたいラーメンです。
さて、赤れんがの名前の由来ですが、蔵の町北方はよく知られていますが、喜多方は寒暖差が激しく、特に冬場の寒さはかなりのもので、寒さに強いとされるレンガを生産し、使われたそうです。
たしかにこのあたりを歩くと、レンガ造りの蔵があります。
そんな歴史と文化から名前をとった店名と、離れているが故に受け継がれているこの味は、たしかに美味しいと言えるものでした。
そして、歩いた後に美味しい食事にありつける大仏山は、本当にいい山です。