夏の終わりの「尾瀬」テント泊

以前、尾瀬を訪れた時は日帰り。
もちろん日帰りなので、尾瀬沼を一周して帰るというプラン。

その時の体験があまりにも特別で、今でもそうですが、忘れることのできない体験でした。

だから、再び行きたい。
しかも、せめて1泊はしたいと思って、この夏に尾瀬テント泊で行ってきました。

今回も前回と同じく尾瀬御池から始まります。

登山口となる沼山峠までは、ここからバスに乗ります。

前回もここからスタートですけど、ここの方はとても親切で、往復で買った方が良いのか片道で買った方が良いのか、相談に乗ってくれます。

実際、自分は日程に余裕があったので無理に1泊2日せず、もう1泊できる余裕があったので相談したところ、片道で買った方が良いと教えてくれました。

仕事だからと言ってしまうとたしかにそうですけれど、こういうところで頼りにできる人がいるのはうれしいですね。

歩けば、たしかに尾瀬はまさしく尾瀬でした。

だだっ広い、と良いながら心地良い山歩き。

本当は歩きたかったんだけどなと思いつつ、燧ヶ岳もいつも通り。

しかも、なぜか木道を歩くかわいらしいリス。

いつもと違ってもいいんです。だって、それが自然なのだから。
思い通りにいかないんです。でも、それがこの景観を生んでるんです。

尾瀬でたくさん見ることのできる岩魚たち。

こいつらもそう。こいつらにとっては、尾瀬が心地良いから、たくさんいるんですね。

冷たい水の中、泳いでる。
でも、冷たい水が好きなんです。
岩魚たちは。

でも、いろんな人が言う通り、見晴のキャンプ場はロールプレイングゲームでいうところの「村」でした。歩いてたら、森の向こうに人が住む場所があった。

この日は沼山峠から歩く人が少なかったのもあると思うのですけど、人が集まっている場所に入ったというのは、ちょっと嬉しかったです。

ふだんは面倒くさいなぁ、と思うことが多いのに、不思議なものです。

見晴のキャンプ場は、すでに結構なテントがありました。

これからもっと増えたわけですけど、ここでの体験は、とてもよかったです。

テントを張り終えて、ボランティアの方がガイドしてくれるツアーに参加して、尾瀬の自然に触れる機会。また、夜も尾瀬の自然についての楽しいバーチャルツアー。

正直なところ、こんなに楽しいと思ってなかったので、すごく良かったです。

サンダルでふらついてて参加したので、ガイドさんは困惑したでしょうけど…

ガイドさんのツアーを楽しんだあとは、今回の尾瀬の楽しみだった尾瀬小屋のここでしか体験できない食事。

自分がトリュフ香るステーキ丼で、一緒に歩いた子どもが鹿肉のボロネーゼ。

どちらも絶品で、わざわざ歩いて食べに行く価値すら感じてしまいます。

もちろん、尾瀬小屋の経緯としては「わざわざ歩いて食べに行く価値のあるものを提供したい」なのですから、まんまとなわけです。

でも、騙してません。

これは、わざわざ食べに行く価値が充分にあります。

当然ビールも進む。

子どもはデザートも食べる。

しかも、目の前に広がるのは絶景。

そういう幸せなわけです。

アーモンドみたいなのは会津の特産品「花豆」。

一口ももらえなかったけど、美味しかったそうです。

翌日はゆっくり湿地帯を歩いて、檜枝岐の温泉に入って帰宅。

もう一度、行きたいなぁ。

来年も行けると良いけれど、自然は分からないし、自然が大丈夫なら、あとは自分次第ですね。