裏磐梯に初夏の訪れを告げるニッコウキスゲ 〜雄国沼

雄国沼にコバイケイソウを見に行こうと思ったけど、駐車場が満車で猫魔ヶ岳を歩いたのが6月2週目のこと。

その際、雄国沼方面から歩いてきた方から「ニッコウキスゲが少し咲いてましたよ」と聞いていたので、次の週末には良い感じになっているに違いないと思い立ったわけですが、天気予報があまり良くなくて見合わせてました。

さらに次の週末も、天気予報としてはよくなく、でも天気図を見るとそうでもないかもしれない!と思い、前回の反省から5:00に駐車場に着くように行ってみました。

いざ行ってみると満車。

はじめて雄国沼のニッコウキスゲを見て感動したときには、なんとなく行っても見ることができたのですが、去年今年はふだんと違った年のせいか、みなさん行ける場所を探しているのでしょうか。

2回連続で満車が理由で、雄国せせらぎ探勝路歩けず。
一瞬、このまま帰ってのんびりしようかなとも考えたのですが、いやいやちがうだろ、と思い直して、ラビスパ裏磐梯側の登山道を歩くことに。

なんだかんだ言っても、歩けば楽しくなってくるものです。

特に今回、早い時間から歩いているので、ふだん見ている景色とは違うのがまた気持ちいいですね。

葉が多く生い茂っているところは薄暗く、それでも昇ってくる陽がとても気持ちいい。

しかも人も少ない。

低い角度から射す太陽が、いろいろなものをキラキラと輝かせてくれています。

ふだんならひっかかるだけでうわ、となる蜘蛛の巣も美しい。

お久しぶりのギンリョウソウ。
ふだんも白く透きとおっているけど、早朝はさらに輝いてます。

雄国山の頂きを越えた下り道で、雄国沼が見えてきました。

右奥に見えるのが、ニッコウキスゲの目指している大群落。
まだしばらくあるけれど、もう黄色に輝いているのが分かります。

のんびりと歩いて行って、雄国沼に到着。なんと美しい。

やっぱり来て良かった。

ニッコウキスゲを見に来たというより、この美しい自然と咲きほこる群落につつまれに来たかったのです。

のんびりと木道を歩くだけで、楽しい気持ちでいっぱいになれます。

オーバーユースと言われる時期なので、人は多いです。

きっと、それぞれ思うところもあるのでしょう。

ただ、この美しく咲きほこるニッコウキスゲや、ところどころに見えるコバイケイソウ、そしてワタスゲの美しさをきっかけに、身近な自然の美しさに気付くことができる、その尊さを認めることができる人が、ひとりでも増えると良いなぁ、なんて、木道でぼんやり風景と、それを楽しむ方々を見ながら思ったのでした。

また来ます。