オンラインストアで販売されるとすぐに売り切れてしまう、TMR industries L.T.Cooker。
3月には手に入れていたのですが、やっと使うことができました。
L.T.Cookerの特徴といえば、底面に施された突起群。
この突起により、熱を受ける面積が増えて煮炊きの効率が良くなるというものです。
同じ仕組みの代表的な商品では、JETBOILがよく知られています。
JETBOILはガスストーブ、五徳、そしてクッカーがセットでデザインされたものです。
一方、L.T.Cookerはクッカー部分だけのものとなります。
熱効率という点で考えれば、一式としてデザインされたJETBOILの方が優れているでしょう。
一方のL.T.Cookerは汎用クッカーなので、ガスストーブに加えアルコールストーブや固形燃料と組み合わせて使います。
どの組み合わせでも一般的なクッカーと比べれば効率よく煮炊きできます。
ただ、L.T.Cookerに限らず汎用としてつくられたジェットボイル式クッカーでは、不完全燃焼につながることもあるため、使用にあたっては注意が必要です。
イワタニ・プリムスのサイトでも注意喚起されているので、汎用としてつくられたジェットボイル式クッカーに興味がある方は、まずこちらをご一読ください。
L.T.Cookerで水を沸騰させるまでの時間を計測したベンチマークについては、すでに多くの方がされています。ですから、わざわざ計測する必要もないと思います。
ざっくりでいうと、30%くらい向上してるかなという印象です。
L.T.Cookerを見た時からBLUENOTEstoveと組み合わせて使いたい……というより、ロマン枠になっていた手元のBLUENOTEstoveを実用枠にすることができるんじゃないか!?と思っていたので、かなり期待していました。
結果からいうと、沸かすのも煮るのも十分でした。
BLUENOTEstoveは、15mlのアルコール燃料で7分間燃焼。
L.T.Cookerで400mlのお湯を沸かしてみたところ、沸騰してもしばらく燃焼が続きました。
煮る料理もいけるんじゃないかと、ソル・レオーネ エスプレッソ・パスタをつくってみます。
水300mlにパスタとソースミックスを入れて「こげつかないように7分煮る」だけです。
7分煮るだけなのですが、BLUENOTEstoveの燃焼時間が7分……
不安もありましたが、L.T.CookerとBLUENOTEstoveの組み合わせでも、きちんとつくることができました。
さすがに少しかためかのできあがりでしたが、L.T.Cooker向けにつくったコジーに入れて仕上げればバッチリでした。
もしかしたら、この組み合わせで炊飯もできてしまうんじゃないかなという想像も膨らんできます。
BLUENOTEstoveと400FDの組み合わせでは沸騰させるのもたよりなかったので、少量のお湯を沸かしてコーヒーやお茶を楽しむロマン枠になっていましたが、L.T.Cookerとの組み合わせで一気に実用枠に仲間入りです!
まだ数回しか使ってないので、不完全燃焼のおそれというリスクを考えると気軽にオススメできる組み合わせではありません。
ただ、BLUENOTEstoveがロマン枠になってしまった人なら興味のある領域だと思います。
この組み合わせ、個人的にはすごく気に入ってます。