栗駒 六日町商店街「狩人」の熊そば

六日町商店街とその近辺の食事は立地とはまったくの裏腹で、かなり充実しています。
なので、ご飯するならここでしょ、というお店が何軒もあるわけです。

チロルで山のようなふつう盛も良いし、たかの食堂で天ぷら中華も良いし、大学食堂で焼きそばも良い。ほかにも何件もあって迷うけれど、今回は「狩人」の熊そばです。

ここ数年は、増えすぎた野生動物の社会課題もあって「ジビエ」に注目されてきていますが、六日町商店街の狩人は、その名の通り猟師飯です。漁師じゃなく、猟師です。

お店はくりはら田園鉄道のかつて栗駒駅があった、いわゆる駅前にあります。
入口にさげられたのれんには、かわいらしい熊のイラストが描いてあったり、熊の置物があったりで、一目でウリがわかります。

熊そばは、濃厚な熊の脂が浮いた、熱々の蕎麦です。
イノシシはブタに似ていたりするのですが、この熊の風味は本当に独特で、牛とも違ったものですが、この独特な感じがとても良いです。

似た食べものをあえてあげるなら、ラー油が入ったつけ汁で食べる蕎麦が似ているでしょうか。

濃厚なスープは田舎風な、やや太めの蕎麦とよくあいます。

そして熊そばには、ご飯が半膳ほどついてきます。
食べながらスープとあわせてもあいますし、蕎麦を食べ終えたスープに入れてもあい、最後の一滴まで楽しむことができます。

かつては、こうした自然からのめぐみを各地の家庭で食べていたのだと考えると、たしかに今は便利になりましたが、地のものというのが薄れてしまっているのだなと感じたりもします。

久しぶりの熊そばは、とても美味しかったです。

ごちそうさまでした。
また、来ます。