雪板づくりワークショップでは、ニスを乾燥させる時間が何回かあります。
待っている間にインストラクターさんから地域の話を伺っていたところ、なんでも長井市は、競技用けん玉の生産が日本一だそうです。
野川まなび館には競技用けん玉がいくつもあり、みんなで遊ぶことができるそうなので、体験させてもらいました。
けん玉をさわるのなんて小学生のころ以来。
しかも、当時はまったくできないレベル。なにが面白いのか分からん、と思っていたくらいでした。
インストラクターさんからコツを教えてもらって何度かやってみると…
できるじゃん!?
しかも面白い。はまる。頭の中が空っぽになって気持ちいい。
頭の中が空っぽになって気持ちいいですね、とインストラクターさんと話していると、なんでも気持ちを落ち着かせたり、集中力を高めるために試合の前にけん玉をするアスリートもいるそうです。
しかしこれは……頭でイメージした通りにできないと面白さを理解できない。逆に、思った通りにできるようになると面白さに気づく……。小学生のころはできるようになるまでやらなかったから、面白さに気づくことができなかったという、いわゆるな悲しい玩具だったわけです。
面白さに気づいただけでなく、さらにもうひとつけん玉の面白い話。
けん玉には世界選手権があって、世界大会優勝者が長井市にいると教えていただきました。けん玉を玩具となめてはダメでした。
けん玉は、世界的にはBMXやスケボーと並ぶクールなスポーツとされているのです。
そのワールドチャンピオンがいるのが、長井駅前にあるけん玉広場スパイク。
入ると、お店の中でけん玉を見事にプレイしている人が…。
まなび館で久しぶりにやって楽しかったことや、インストラクターさんからこのお店を教えてもらったことなどを話すと、その見事なけん玉をしていた方が、2018年のワールドチャンピオンでした。
見事なけん玉も当然でした。
頭の中が空っぽになる体験が気持ちよかったので、家でもやりたいと思い、競技用けん玉をひとつ購入。ワールドチャンピオンとお話をしていたら、「やればやるほどおもしろいので、がんばっていろんな技を覚えてください。もっと楽しくなります。」との言葉をもらいました。
今の長井市の競技用けん玉生産量日本一は、有限会社山形工房さんによるもの。
会社沿革を見ると、もともとは民芸品の生産などでスタート。
1975年にけん玉協会が設立されると、公認の競技用けん玉の生産が始まったそうです。
ナント、競技用けん玉の精度は誤差1mm以下。
スパイクでは、人生初の競技用けん玉を購入。
いや、むしろけん玉を買うのが初めてかもしれない…
シンプルな見た目の、もっと安いものもあったのですが、この水色と黄色のグラデーションがきれいで、ちょっとだけ奮発しちゃいました。
次に長井市へ遊びに行くときには、ツルカメくらいできるようになりたいものです(練習しないとできるようにはならないのですが…)。