JR喜多方駅から車で10分ほどの集落にある新宮熊野神社に、「長床の大イチョウ」と呼ばれている巨木があり、その紅葉が見事だと教えてもらったので、さっそく見てきました。
拝観料300円を払い、参道を歩きはじめると巨木がそびえ立っているのを目にすることができます。
おおお。思わず声がもれる。
参道からは杉の木に隠れて幹の太さが分からないのも、奥ゆかしさを感じさせてとてもいいですね。
近づいてみるとこの太さです。
樹齢800年を超えるといわれるイチョウの木は、たしかに見事な巨木。
加えて、落ち葉があたり一面を彩っていて、それはもう見事。
国重要文化財にも指定されている拝殿「長床(ながとこ)」の周囲を埋め尽くすイチョウがまた良い感じです。
朝早くに行ったので、なかなか寒さが厳しかったのですが、美しい景色と神社独特の引き締まった空気感は気持ちよかったです。
この新宮熊野神社は会津でもかなり古くからあり、宝物殿には福島県で最も古い銅鐘が展示されています。1055年に河東町に創建され、1089年に現在の場所に移されましたが、1611年の大地震で本殿を除いたすべての建物が倒壊し、再建されたと記録されています。
この大イチョウの木は、神社をめぐる1000年近い歴史の半分以上をともにしてきたわけですね。
近くの家々では、道沿いにテーブルを出して自慢の作物を直売していて、イチョウ目当てに来た方々をもてなしてくれていて、その様子はまた心がホッコリしました。
自分も早朝収穫されたばかりの白菜と大根を買い、帰路につきました。
また来年も、見事な紅葉を見せてもらえるといいなぁ。