以前から行ってみたいと思いつつ、混むんだよなぁと躊躇していた観音寺川の桜並木(福島県猪苗代町)を見に、とうとう行ってきました。
めずらしく頭の中に歩きたい旅程があって、行きは朝の磐越西線に乗って川桁駅で降りて桜並木を楽しんで観音寺を散策して、以前から行ってみたかったお蕎麦屋さんでお昼を食べて、のんびり線路沿いを歩いて猪苗代駅まで行く。
車なら目的地という点を一気に線で結んでしまうわけですが、列車と徒歩という点で結んでいく。
つまり、徹底的に歩きたいと思ったわけです。
列車で来たので車を停める場所に困るようなこともなく、川桁駅で降りて川を目指すと、もう一発目でアタリなわけです。
なんてのどかできれいなんだろう。
川の感じが桜並木とよくあうわけです。
段々になっている川の様子もまたいいですね。
どこまでもどこまでも、桜と川と橋。そして桜を愛でる人びと。
途中の神社には出店なんかがあって、去年や一昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で出店もなかったろうし、こんなに人も歩いてなかったのかもしれないなと思うと、良い年に、良い方法で来たもんだと思いました。
また逆に、かつてに比べれば、今も新型コロナウイルス感染症の影響を考えて来るのをずらしたり、遠慮されたりしている方も多いのだろうと感じました。
それでも毎年、桜はこんな風に咲いていたんでしょうね。
自然というのは、実に不思議で、純粋で、また尊いと思いました。
そんなこんなでずいぶん長いことのんびりと歩いて、気がついたら最上流部のお寺の近くになると、駐車場に向かう渋滞があったので、なにが起こっても人は人だなとも思ってしまったりしました。
でも、こんなにきれいな桜並木をのんびり歩けたのは、とても良かったです。
車で行けば便利なのでしょうけど、列車と徒歩を使って、ひたすら点で結び続けるのも、心がのんびりできて、本当に良いものです。
ひとしきり観音寺とその近くの神社を散策して、お目当てのお蕎麦屋さんに着いたのがお昼少し前のことで、到着するとすぐに「今日はここでおしまいね」とのれんを下げるところでした。
今日は本当に運が良い。
入ったお蕎麦屋さんは「きまぐれそば七」。
気まぐれというのは、きまぐれで開くからではなく、きまぐれでお休みすることがあるからこの店名になったのだそうです。
注文したのはもりそば。
少し太めのおそば。
10割そばなのにもちもちとした食感とおそばの香りで、箸が進みます。
この日、ぶっかけそばは終わりとのことでしたが、お店のサービスで大根おろしを少しいただいたところ、これがまた辛くてスッキリする、良い味と風味でした。
最後にまたふらふら歩いて、会津のシンボル磐梯山と満開の桜を見て、のんびり猪苗代駅まで歩いて帰ったのでした。
この旅程は結構な当たりで、ぜひ他の方にも勧めたくなるプランでした。