真湯野営場(岩手県一関市)

9月も終わりというと、例年なら東北の北の方であれば少しずつ紅葉が見られるようになるわけですけれど、今年の夏はとても長く、日中はまだ暑い日が続いていました。

久しぶりに栗駒山が見たいなと思い、足を伸ばして周遊してきました。
本当は、さっと山も歩いてきたかったのです。ただ、周遊もするとなると、時間がぜんぜん足りなかった…。今回、栗原市を起点に奥羽山脈を越えて湯沢市、そして戻って一関市と一周したかったのです。

まずは栗原市へ。築館ICをおりて、天気のいい中気持ちよくドライブ。

かつての一迫町からは、栗駒山とその周辺の山々を見ることができます。
もう稲刈りも終わっていますが、黄金色の大地と山々のコントラストがとてもきれいです。

このまま国道398号線を西へと進み、湯浜峠を過ぎると秋田県湯沢市。

さらに少し進むと、皆瀬地区に入ります。

この皆瀬の、小安峡大噴湯を久しぶりに見たかったのです。

国道からしばらく降りていった渓谷の底はもう、温泉パラダイス。

かなり熱いお湯が噴出してますし、何より遊歩道もあるのでここで温泉を楽しむことはできないのですが、歩いているだけで熱気ムンムン。

自然のおもしろさとすごさを同時に体感できるわけです。

国道沿いの直売所では、この温泉を使ってつくられたドライフードの販売や、皆瀬で育てられた牛の串焼きを楽しむことができます。相変わらず皆瀬牛は美味しかった…そう。この皆瀬牛を久しぶりに食べたかったのもあります。

山越えということもあるし、距離もそれなりにあるので、日が暮れる前に再び山を越えて一関市へ。こちらでは、真湯温泉という施設の近くに野営場があり、そちらでキャンプしてみたかったのです。

この日はハンモック泊。

ハンモックだと設営から撤収だけでなく、家に帰ってからの片付けも楽で良いですね。

日が暮れるまで1時間半くらいしかない時間に到着。
受付を済ませて設営。15分もかからずにサッと完了。まだ日があるうちに少しだけ散策。この野営場は管理も行き届いていてとてもきれいだし、近くには真湯温泉があって温泉に入れるし、なんといってもブナ林でキャンプができるというのがまた楽しい。本当にすばらしい場所です。

しかも真湯温泉のチケットは1日券でした。
つまり入り放題。これはとてもいいですね。

近くには散策路もあるので、この野営地をベースに栗駒山麓を楽しむのもまた楽しいと思います。むしろ、これは自分がやってみたい。

9月も終わりというのに夜も強烈に冷えるということなどなく、快適に過ごした翌朝のブナ林が、またとても心地良かったです。

朝日に照らされた管理棟がとても良い感じです。

朝食をとって散策を楽しんだりゆっくり過ごして、再び真湯温泉をいただいて帰りました。

こういう場所があるというのは、地域の宝だと思います。
また行きます。