前回行ったのが春マルシェなので、どうやら夏マルシェをスキップしてしまったのかな?と思ったら、夏は開催されなかったようです。
たしかに、真夏の屋内イベントはリスクが高いので、無理にやる必要もないです。
それに、もともとコンセプトが「雪国ものづくり」です。
雪国の夏は貴重な食料を貯えたり、生活基盤を整備したりと、忙しいわけです。そして、雪や寒さで閉ざされる冬の農閑期になると、いよいよ「手しごと」が始まるわけです。
ですから、農繁期にあたる夏のマルシェがないのは、とても理にかなってるわけですね。
この日の会津若松市内はお祭りづいていて、駅前から南に延びる通りでの大町通りマルシェ、一箱古本市。鶴ヶ城体育館での国際交流フェスティバル。そして、福島県立博物館での雪国ものづくりマルシェと、歩いて見て歩ける範囲で4つもありました。ジャンルもそれぞれ異なるので、街全体が大きな文化祭と言ってもいいかもしれません。
今回の雪国ものづくりマルシェも、会津地方の手しごとが集まった魅力的な場所でした。
中でも興味をひいたのは、会津で最後になった鍬工房、江戸時代から続く東山芸妓(げいぎ)、そして…なぜか潟マルシェに引き続き、クラフトコーラです。
かつては会津地方の集落はもちろん、いろいろな場所に鍬などをつくる鍛冶屋があったそうです。
さまざまな社会的背景から、今はもうこの地域ではこの姫鍬さんだけになってしまったとのことで、そのウリは「軽さ」。
持たせてもらうと、なるほど確かに軽い。
先代が軽さや見た目を追求してくださったそうで、今でも鋼やステンレスを会津の地で加工して一本一本つくっているそうです。
残念ながら、家庭菜園ができるような土地も持っていないので買うことはなかったのですが、高いというわけでもないので、もしできるような土地を手にしたら、ぜひ使いたいなぁと感じました。
なにより、軽いのはいいですね。
そして東山芸妓。
ふだん目にすることのない、芸妓遊びというのを来場した方が楽しむことができました。
たしかに、泊まりに行っても頼むことはそうそうないし(値段もこわいし…)、なにより、住んでいる人にとっては泊まりに行くことでさえ、そうそうないでしょう。だって、帰ることができちゃうんだもん。だから、こういう機会で目にして、体験できるというのは、とても貴重です。
特に、新型コロナウイルス感染症が流行してからは、人の移動が減ったので、活躍する機会も減っていたでしょう。
会津若松には、芸妓さん達が接客してくれるスナックがあるそうなので、温泉に泊まって呼ぶという機会のない方でも、楽しむことができるようです。
そしてクラフトコーラです。
いやぁ…本当にふだんはそんなにコーラ飲む機会もないんですけど、潟マルシェからクラフトコーラづいてます。
この日は、喜多方市で営業されている喜多方バルと、西会津町のオーガニック農園ダーナビレッジと、2種類のクラフトコーラと出会いました。
喜多方バルのクラフトコーラは、喜多方仕込みとおたね人参(朝鮮人参)で、この日飲んだのはこちらです。
潟マルシェで飲んだのはペプシっぽかったのですが、こちらはペプシでもコークでもジョルトでもない、でもたしかにコーラという、オリジナリティを感じるつくりでした。
気になったので、この日はこの原液をゲットです。
そしてもうひとつが、ハーブのクラフトコーラ。
コーラを飲むこともふだんは少ないので、この日は見送りましたが…次に出会ったら飲んでみたいと思います。
この日は陽も強くなく、暑くもなく寒くもなく、ツル・コーラとスパイス処サバイのチキンカレーをランチに、東山芸妓の演目を楽しませてもらいました。
来場者の内訳は知るところにないのですが、どのイベントも地域の人が楽しんでいるように見えたので、こういったかたちで「自分たちの楽しいを、自分たちで」というスタイルが、いろいろな場所で、いろいろなカタチで根付いていくと良いなぁ、とあらためて感じました。